最近の研究成果

タンパク質の形のダイナミックな変化を1分子観察でとらえる「介添人」シャペロンのはたらきを分子レベルで解明(RNA研究分野)

発表概要

タンパク質の一部は、「介添人」の役割を果たすシャペロンの助けを借りることにより、自身の形を変えることではじめて機能を発揮することができるようになります。このようなタンパク質は「クライアントタンパク質」と呼ばれ、細胞の中に少なくとも数百種類あることが知られています。しかし、シャペロンがクライアントタンパク質の形をどのように変化させるのかについては、これまで詳しく調べる方法がなく謎に包まれていました。
 今回、東京大学定量生命科学研究所の坪山幸太郎大学院生、泊幸秀教授、大阪大学蛋白質研究所の多田隈尚史助教の研究チームは、1分子イメージング技術(注3)(図3)を用いて、クライアントタンパク質の一つであるアルゴノート(注4)の形がダイナミックに変化する様子を直接観察することに、世界で初めて成功しました。
本成果は、シャペロンがクライアントタンパク質の形を変え、その機能を活性化するしくみを解き明かす画期的な研究成果であるとともに、シャペロン機能の制御を利用した医薬品開発を加速させることが期待されます。
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