2020年1月9日 / 最終更新日時 : 2022年11月16日 adsig プレスリリース PD-1がT細胞の質を制御するメカニズムの解明(1月9日)(分子免疫学研究分野) 病原体やがん細胞から我々の体を護る免疫システムにおいて司令塔と実行役の両方の役割を担うT細胞は、抗原を認識することによって活性化します。T細胞が活性化するとさまざまな遺伝子の発現が変化し、生存・増殖・分化・サイトカイン産生などの応答を示します。これまでに抑制性免疫補助受容体PD-1がT細胞の活性化を抑制することは知られていましたが、遺伝子レベルでT細胞をどのように変化させているかは不明でした。
2019年12月13日 / 最終更新日時 : 2022年11月16日 adsig プレスリリース 不要なタンパク質が分解を受ける前に解きほぐされる仕組み (12月13日)(蛋白質複合体解析研究分野) 東京大学定量生命科学研究所(白髭克彦所長)の深井周也准教授と東京都医学総合研究所(田中啓二理事長)の佐伯泰副参事研究員の共同研究グループは、不要なタンパク質や異常タンパク質を解きほぐす酵素であるCdc48の、2つの補因子Ufd1とNpl4が結合する仕組みと、Npl4がユビキチン鎖を認識する方法を明らかにしました。
2019年10月4日 / 最終更新日時 : 2022年11月16日 adsig プレスリリース RNAスプライシング関連分子NKAP変異を原因とする新規希少疾患の同定 (10月4日)(希少疾患分子病態分野、ゲノム情報解析研究分野) NKAPは遺伝子の発現に関与するRNAスプライシング(注1)を担うとされる分子である。NKAPの機能には不明な点が多く、生殖細胞系列での変異がどのような疾患をおこすのかは不明であった。
2019年9月27日 / 最終更新日時 : 2022年11月16日 adsig プレスリリース 染色体を守りつつ核内を浄化する仕組みの解明(ゲノム再生研究分野) 静岡大学大学院総合科学技術研究科理学専攻の丑丸敬史研究グループと、東京大学定量生命科学研究所の小林武彦研究グループは、細胞の核内成分を分別浄化する仕組みの一端を解明しました。
2019年7月31日 / 最終更新日時 : 2022年11月16日 adsig プレスリリース RNAサイレンシングの実行因子であるアルゴノートタンパク質の分解機構を解明(RNA機能研究分野) 今回、東京大学定量生命科学研究所の小林穂高助教(研究当時)、泊幸秀教授らの研究チームは、空のアルゴノートがオートファジー(注4)によって分解されることを見出し、その分解にはVCP(注5)と呼ばれる因子が必須であることを見出しました(図2)。
2019年5月30日 / 最終更新日時 : 2022年11月16日 adsig プレスリリース 紫外線により染色体DNAに発生した損傷を検出するメカニズムを解明(クロマチン構造機能研究分野) 神戸大学バイオシグナル総合研究センターの菅澤 薫 教授、東京大学定量生命科学研究所の胡桃坂 仁志 教授、大阪大学大学院基礎工学研究科の岩井 成憲 教授らは、スイスのフリードリッヒ・ミーシャー生物医学研究所等との共同研究で、細胞内で染色体構造を取ったゲノムDNAが紫外線によって損傷を受けたとき、この損傷を効率良く検出して修復を開始するしくみを分子レベルで解明しました。
2019年2月8日 / 最終更新日時 : 2022年11月16日 adsig プレスリリース コンパクトなDNAをスムーズに転写する仕組み-(クロマチン構造機能研究分野) 共同研究チームは、RNAPIIとともに働く複数のタンパク質(転写伸長因子)が協調してヌクレオソーム障壁を解除し、RNAPIIがヌクレオソームDNAをスムーズに転写する仕組みを「クライオ電子顕微鏡[3]」観察により世界に先駆けて明らかにしました。
2019年1月9日 / 最終更新日時 : 2022年11月16日 adsig プレスリリース 細胞が遺伝子の数を数えて維持する仕組みを解明(ゲノム再生研究分野) 東京大学定量生命科学研究所の小林武彦教授、飯田哲史助教らによる研究成果がMolecular Cell誌へ掲載されることを受け、12月27日(木)に東京大学生命科学総合研究棟B 301会議室において記者会見を開催致しました。
2019年1月4日 / 最終更新日時 : 2022年11月16日 adsig プレスリリース 細胞が遺伝子の数を数えて維持する仕組みを解明(ゲノム再生研究分野) 私たちヒトを含めた生物の細胞は、さまざまなタンパク質を合成することで細胞の機能を維持しています。そのためタンパク質合成を担うリボゾーム(注1)を大量に安定供給することは、全ての細胞にとって非常に重要で…
2018年12月11日 / 最終更新日時 : 2022年11月16日 adsig プレスリリース 世界初、単一細胞での遺伝子発現制御解析に成功-幹細胞、がんの成立機序解明に期待- 九州大学生体防御医学研究所、東京工業大学科学技術創成研究院細胞制御工学研究センター、東京大学定量生命科学研究所の研究グループは、極めて少数の細胞を用いてエピゲノム情報[用語1]を取得できる「クロマチン挿入標識(Chromatin Integration Labeling: ChIL)」法を開発しました。