- 遺伝子の調節機構 -λファージの遺伝子スイッチ-
著者: Mark Ptashne
出版社: オーム社
出版年: 2006年
内容: 自然界における最も単純な生物のひとつであるラムダと呼ばれるウイルスが、増殖の方法を指令するために遺伝子DNAをどのように利用するのかという疑問に関して、25年の研究成果を記述。研究上の新たな発見を加えた第3版。
- クロマチン -エピジェネティクスの分子機構-
著者: Bryan M. Turner
出版社: シュプリンガー・フェアラーク東京
出版年: 2005年
内容: 一つの個体を構成する細胞は、すべて同じ遺伝子をもっている。にもかかわらず、発現している遺伝子が細胞によって異なるのはどうしてだろう。どうやって、適切なタイミングに適切な場所で適切な遺伝子が発現するのだろう。本書ではクロマチンの構造変換が、遺伝子発現のON/OFFを制御する仕組みを解説し、「DNAの塩基配列を変えることなく、どうやって遺伝子の機能を変換するか」というエピジェネティックな分子機構を考察する。
- 遺伝子発現のオンとオフ -ファージからヒトまで-
著者: Mark Ptashne & Alexander Gann
出版社: メディカル・サイエンス・インターナショナル
出版年: 2004年
内容: 生命学者は、生物の不可思議さを理解しようと研究する。その中には、生物の持つ多様な生命現象・生物現象の中からある事象に興味を持ち、その事象を探求する研究者がいる。実際、そのようなタイプの研究者は多い。一方で、多様な現象の根底には共通する原理・原則が存在しているはずであるとの前提から、まず思考実験でその原理・原則を予測していく研究者がいる。
訳者の知る、この本の著者の一人Mark Ptashneの研究スタイルは、明らかに後者である。(訳者序文より)
- lacオペロン -分子生物学におけるパラダイムの転換点-
著者: Benno Muller‐Hill
出版社: シュプリンガー・フェアラーク東京
出版年: 2001年
内容: 本書では、20世紀における分子生物学の金字塔のひとつとなったオペロン説が、仮説と実験(理論と実際)を繰り返しながら構築された過程、過去のオペロン研究における理想と現実、そして、オペロン説からの転写制御研究の現在と将来の行方が書かれている。
- クロマチン -染色体構造と機能-
著者: Alan Wolffe
出版社: メディカル・サイエンス・インターナショナル
出版年: 1999年
内容: 転写調節因子は"native DNA"の状態から"naked DNA"の状態にどのようにたどりつけるのであろうか?この疑問へのチャレンジを進めていくにあたって、クロマチン研究の第一人者の一人であるDr. Alan Wolffeがこの研究領域の長年の研究成果をまとめた著作を、日本人研究者に短期間に読んでいただくことを目的に、翻訳することにした。この本を出発点のひとつとして新しい研究成果への第一歩を踏み出していただければ幸いである。(訳者の序より)
- 遺伝子発現と転写因子 (MEDSiバイオ実験法シリーズ)
著者: B. David Hames & Stephen J. Higgins
出版社: メディカル・サイエンス・インターナショナル
出版年: 1996年
内容: 本書の特徴は、転写調節研究実験の入門書として、研究戦略がきちんとまとめられていることである。研究のまとめに至るまでに必要なさまざまな実験が取り入れられていて、どのように進めたら研究が効率よくできるかについてよく考えられている。すなわち、一つの実験計画が進行して、一つの論文が出来上がるように工夫された本といっても過言ではない。(訳者の序より)