●●Laboratory of Genome Structure and FunctionMEMBER教授 白髭 克彦 / 博士（医学）SHIRAHIGE Katsuhiko (Ph. D.), Professor客員教授 アルベルト バルデッリ / Ph.D.ALBERTO BARDELLI (Ph. D.), Visiting Professor 准教授 須谷 尚史 / 博士（理学）SUTANI Takashi (Ph. D.), Assosiate Professor 講師 坂東 優篤 / 博士（工学）BANDO Masashige (Ph. D.), LecturerACHIEVEMENT●専門： 染色体構造学Research : Chromosome Structure and FunctionNakato R, Sakata T, Wang J, Nagai LAE, Nagaoka Y, Oba GM, Bando M, Shirahige K. Context-dependent perturbations in chromatin folding and the transcrip-tome by cohesin and related factors. Nat Commun. 2023 Sep 19;14(1):5647. DOI: 10.1038/s41467-023-41316-4Minamino M, Tei S, Negishi L, Kanemaki MT, Yoshimura A, Sutani T, Bando M, Shirahige K. Temporal Regulation of ESCO2 Degradation by the MCM Complex, the CUL4-DDB1-VPRBP Complex, and the Anaphase-Promoting Complex. Curr Biol. 2018 Aug 20;28(16):2665-2672.e5. DOI: 10.1016/j.cub.2018.06.037Fujita Y, Masuda K, Bando M, Nakato R, Katou Y, Tanaka T, Nakayama M, Takao K, Miyakawa T, Tanaka T, Ago Y, Hashimoto H, Shirahige K, Yamashita T. Decreased cohesin in the brain leads to defective synapse development and anxiety-related behavior. J Exp Med. 2017 May 1;214(5):1431-1452. DOI: 10.1084/-jem.20161517SHIRAHIGE Katsuhiko (Ph. D.), Professor助教 藤木 克則 / 博士（学術）FUJIKI Katsunori (Ph. D.), Research Associate助教 坂田 豊典 / 博士（農学）SAKATA Toyonori (Ph. D.), Research Associate特任助教/シニアURA 中川 優里 / 博士（システムエンジニアリング学）NAKAGAWA Yuri (Ph. D.), Project Research Associate / Senior URA特任研究員 吉村 充騎 / 博士（農学）YOSHIMURA Atsunori (Ph. D.), Project Researcher担当大学院 / 担当者：Faculty / Supervisor : 医学系研究科 / 白髭教授、須谷准教授、坂東講師 Graduate School of Medicine / Dr. SHIRAHIGE, Dr. SUTANI, Dr. BANDO総合文化研究科 / 白髭教授Graduate School of Arts and Sciences / Dr. SHIRAHIGERESEARCH DIVISION FOR QUANTITATIVE LIFE SCIENCES技術専門職員 中川 恵子NAKAGAWA Keiko, Technical Specialist学術専門職員 橋本 咲HASHIMOTO Sho, Project Academic Specialist学術専門職員 清水 牧保SHIMIZU Makiho, Project Academic Specialist学術専門職員 グェン アィン サオNGUYEN ANH SAO , Project Academic SpecialistJpEn70 | 71 私の研究室の大きなテーマは生命のプラットフォームとも言うべき「染色体」がどのように構築され、どのようにして情報の出し入れが行われ、どのようにして伝承されるかを明らかにすることにあります。そのため、ゲノム解析技術、生化学、遺伝学を駆使した研究を行っています。 私自身の出身学部は本学の教養学部で、生物とは縁のない分子分光学の研究室の出身ですが、大学院から生物系の研究室に進学し、バクテリアや酵母を対象とした DNA 複製の研究を行ってきました。大学院の頃はモデル生物のゲノム解読の黎明期で、出芽酵母（パン酵母、ビール酵母とも言います）のゲノム解読に貢献しつつ、その DNA 複製の研究に携われたことは、「余す所なく解析し尽くす」というゲノム解析の醍醐味を味わうこととなり、その後の研究を貫く大きな柱となりました。その後、私の研究室では DNA 複製や転写をはじめとする、DNA上で起こる様々な現象を、ゲノム全体のレベルで捉える研究を網羅的解析技術である DNA チップや次世代シークエンサーを応用し、発展させることができました。 現在、研究室では、ヒトの特定の希少疾患を対象にした研究を行うことで、ゲノムレベルでの遺伝子の読み出し（転写）、書き出し（複製）、そして継承の制御メカニズムを解明しようとしています。特にコヒーシン、コンデンシンと言ったタンパク質がゲノムの局所構造をどのように制御し、転写、複製、継承といった機能に其の役割を果たしているのか。さらに、これらのタンパクによってゲノム全体の構造はどのように規定されていくのか。また、ヒトの疾患で見られるこれらのタンパクの変異はどうして病気の原因となりうるのか。といった点に焦点を当て、粘り強く研究を展開しています。転写や複製というと、もう全てわかったかのように思われるかもしれませんが、驚くほど未解明なことが多く、其のためには新たな技術開発も必要です。研究室では其のような技術開発にも取り組んでいます。教授 白髭 克彦 / 博士（医学）ゲノム情報解析研究分野
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