全リポ蛋白質遺伝子の欠失変異株の構築と解析

  グラム陰性細菌やグラム陽性細菌において、リポ蛋白質遺伝子はゲノムの2〜8%を占める主要遺伝子群を構成しており、大腸菌では約100のリポ蛋白質遺伝子の存在が明らかにされた。大腸菌リポ蛋白質は形態形成、維持、細胞分裂、蛋白質分泌、物質輸送、情報伝達など重要な細胞機能に関わっていることが知られているが、機能解析が行われているリポ蛋白質は20種にも満たず、多くは未だ解析されていない。今回は、すべてのリポ蛋白質遺伝子の欠失変異株を構築し、解析した。