研究内容の紹介
ALA先端医療学社会連携研究部門では5-ALAを用いた、悪性腫瘍を含む難治性疾患に対する新規診断法ならびに治療法開発を目的に研究を進めています。5-ALAはポルフィリン合成経路の最初の生成物であり、ミトコンドリア内でヘムを生成し、細胞にヘムタンパクを供給しています。ヘムタンパクはミトコンドリアの活性化に加え、抗炎症作用、抗酸化作用、抗感染作用などの多様性に富む作用を有しています。当研究室ではこれらの特性をフルに活用して、特に悪性腫瘍ならびに世界中に数百万人の罹患者がいる鎌状赤血球症を標的に新しい診断法および治療法を開発中です。またこれまでに私たちは悪性腫瘍に対する遺伝子治療法ならびに免疫療法の基礎および臨床開発研究も活発に行ってきました。本研究部門ではこれらの分野においても5-ALAを活用した研究を新化・発展させていきたいと考えています。

