ラボマニュアル
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プラスミド等、DNAの濃度を測定する方法として、1) 吸光度を用いる方法、2) EtBr-DNA複合体の蛍光強度を用いる方法、の二つを説明します。
1)吸光度
DNA溶液(TE buffer or milli Q)を希釈し、分光計で260nmと280nmの吸光度を測定します。260nmの吸光度 (A260) 1あたり、約40ng/uLとして計算します。プラスミド精製(midi prep; BioRad)の場合、A260/A280が1.7 - 2.0であれば純度的には問題ないとされています。小スケール(mini prep; BioRad)の場合、midiに比べるとA260/A280が大きくなりやすいようです。
254号室の分光計と1mLキュベット(光路長1cm)を使う場合、原液が40ng/uL以上の濃度であれば、35 - 40倍希釈、液量700uLで測定可能です。10 - 40ng/uLも35倍希釈でおよその値はでます(吸光度で0.010くらい)が、正確な値は測定できません。
なお、液量100uL(半分)にすると蛍光強度はほぼ半分になります。
吸光度を用いた測定法では、プラスミド溶液を例えば20uLほど用いていましたが、この方法であれば5uLで済みます。
Reference
Gallagher, S. R. (1997) Quantification of DNA and RNA with Absorption and Fluorescence Spectroscopy. Current Protocol in Immunology A.3L.1-A.3L.7
DNA濃度の測定
10/04/09